アメリカ人は本当にアメリカンフットボールが大好きです。「アイ・キャン・オンリー・イマジン 明日へつなぐ歌」や、「フェイシング・ザ・ジャイアント」などのクリスチャン映画にも、アメリカンフットボールが登場しました。
「アメリカン・アンダードッグ」は、アメリカンフットボールやラグビーが好きな人なら誰でも知っている2度のナショナル・フットボール・リーグ(NFL) MVP、スーパーボウルチャンピオンに選ばれ、殿堂入りをした、クォーターバックのカート・ワーナー(ザカリー・リーヴァイ)の実話を基にした映画です。
カート・ワーナーは、NFLプレーヤーになることを夢みていました。しかしドラフトでは相手にされず、やっと「グリーンベイパッカーズ」から声がかかりますが、二日で解雇されてしまいます。夢を掴んだと思った瞬間に挫折を味わったのです。
そんな彼を励ますのが、バーンダンスで偶然に出会い、彼が一目ぼれした将来の妻ブレンダ(アンナ・パキン)でした。カントリーミュージックのバーンダンスで知り合うなんてちょっとイメージが違いますね。
しかし、彼女は二人の子供を持つシングルマザーで、しかも長男には目に障がいがあったのです。しかし、カートはそんなことは気にしません。ここがまた、カートに魅力を感じるところです。
彼は生活をするために、食料品店で働くしかありませんでした。そんな中で、事件が起こります。
ブレンダたちを経済的に支えるために、彼は大嫌いなアリーナフットボールリーグでプレーし始めたのです。アリーナフットボールとは、アメリカンフットボールをホッケーリンクなどの室内で行えるようにルールを変更したもので、NFLを諦めた選手がするものだと、カートは考えていました。
NFLプレーヤーから遠ざかり、彼はアンダードッグ(負け犬)になってしまいました。
さらなる災難が二人を襲います。彼らは、苦しみを神にぶつけます。
「ひどいわ 理解出来ない 神様はひどすぎる ものすごく腹が立つ」と悲しむブレンダ。「神様 あなたの助けが必要だ。お願いだ」と祈るカート。
神は、試練とともに脱出する道を用意して下さいます。1998年、彼に「セントルイスラムズ」から声がかります。練習チームのクォーターバックとしてスタートです。
現実は厳しく、アリーナフットボールリーグで活躍しただけの選手を、コーチはなかなか試合に使ってはくれません。
ところが、カートのストーリーはNFLの歴史の中で最も注目に値するもののひとつになっていくのです。それは・・・。
ロッカーロームで試合前、ブレンダは言います。「あなたのおかげで、また不可能はないと信じられた。きっと神様からの贈り物があるはず」
妻のブレンダとその家族のサポートとコーチ、チームメイトの励ましによって、挫折から立ち上がるカート。
この映画を製作したのは、「アイ・キャン・オンリー・イマジン 明日へつなぐ歌」「君といた108日」のクリスチャン監督アーウィン兄弟です。
彼らは、この映画を観た人が、この映画を単なるスポーツ・ストーリーではなく、感動的なラブ・ストーリーだと呼んだことに驚いていました。そして、「この映画は、全ての夢を持つ人々のものだ」と語りました。
そうです。一言で言うと、この映画は、神様とのラブ・ストーリーです。
あなたがたが経験した試練はみな、人の知らないものではありません。神は真実な方です。あなたがたを耐えられない試練にあわせることはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えていてくださいます。(Ⅰコリント 10:13)
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