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執筆者の写真Michio Isokawa

石巻市 東日本大震災の復興の地で、HDリマスター化 映画「塩狩峠」「海嶺」初上映 編 神の恵みとその裏話 ㉗


石巻市門脇浦屋敷地区は、津波によって1階の天井くらいまで水が押し寄せました。この地区だけでも200名ほどの方々が亡くなられたそうです。

現在、石巻市震災遺構になっている門脇小学校では、津波火災が発生し、校舎は炎に包まれました。児童ら200人以上が校舎裏の高台「日和山」に避難したのですが、下校途中の児童ら7人が犠牲になってしまいました。

  2階の校舎から裏の高台に逃げる時には、教壇を橋渡ししてその上を渡ったそうです。その姿を想像すると、まるでキリストの十字架を渡って、救いの世界へ行くようではありませんか。

石巻市震災遺構になっている門脇小学校


ディーン&リンダ・ベンソン宣教師は、その頃仙台にいましたが、連日のようにこの地に通い、ボランティアとして、泥の掃き出し、家屋の修繕作業等、住民の皆さんを励まし続けたそうです。そして、イエス・キリストの福音を伝えたいと、ここに「希望の家」と名付けられた教会を設立しました。

今年になって招聘された伊藤治哉牧師は、3年前に奥様でピアニストの工藤真史さんを癌で天に送りました。ご近所の皆様の悲しみ、苦しみ、痛みを理解できる石巻に相応しい伝道者を、神は送られたと思います。

映画「海嶺」について説明する伊藤牧師

伊藤牧師は、 MIGIWAさんら、クリスチャンアーティストを育てた音楽プロデュ―サーでもあります。そのため、多数のミュージシャンが、「希望の家」に応援に訪れています。

普通の家での開拓伝道なので、ご近所への騒音のクレームを心配しますが、ベンソン宣教師のボランティアの働きを知っている近隣の皆様からは、一切のクレームがないそうです。

その「希望の家」での映画会。デザイナーでもある伊藤牧師は、今回のリマスター化された映画「塩狩峠」「海嶺」のブルーレイ&DVDのジャケットをデザインしました。

その関係から、HDリマスター化したライフ・クリエイションより、東日本大震災から約10年たち、復興は進んでいるが、心のケア―が必要なのではと、「希望の家」に映画伝道会の提案がありました。

伊藤牧師は、「このような機会を提供してくださり感謝します。本当に来て欲しいご近所の方々に来ていただけただけで感謝です」と映画会の感想を述べていました。

夜の「塩狩峠」上映会

「三浦綾子さんの作品は、何冊も読んでいるので、映画会が楽しみでした」との声や、「クラウドファンディングに参加したので、東京の試写会にご招待を受けたが、遠いので諦めていたら、石巻で映画会をしていただいて本当にありがたい。リターンで送られてくるブルーレイディスクが待ち遠しい」というご夫妻もおられました。

残念ながら、キリスト教関係者の中にも、三浦綾子作品を読んだことのない方がおられるそうです。また、若い世代には、三浦綾子の名前さえ知らない方々も増えているようです。

三浦綾子さんは、キリスト者の特にプロテスタントの宝だと思います。彼女が伝えたかった「神の愛」「キリストの愛」を、映画「塩狩峠」「海嶺」を通して、何とか伝えたいと願っています。

さらに2025年には、「氷点」が発表されてから、60年になります。三浦文学の原点でもある「氷点」を、まず皆様に読んでいただき三浦文学に触れていただきたいと思います。また、2006年以来ドラマ化されていません。久しぶりに映画やドラマ化されないかなと密かに祈っております。


なお、販売されているブルーレイ(BD)やDVDには、映画会を上映する権利が付いておりません。チャペル、ミッションスクール、図書館、家庭集会などで上映する場合は、別途使用料が必要です。詳しくは、こちらをご覧ください。


また、2023年、6月には、三浦綾子さんの文学の足跡をたどる旭川ツアーも企画しています。ご期待ください。


弱い人たちには、弱い者になりました。弱い人たちを獲得するためです。すべての人に、すべてのものとなりました。何とかして、何人かでも救うためです。(Ⅰコリ 9:22)


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